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根管治療・顕微鏡治療|加須市ビバモール加須内の歯医者 - はやし歯科クリニック

根管治療・顕微鏡治療

Root Canal Therapy・Microscope

Root Canal Therapy

根管治療

歯の根っこに神経や血管が通っている管があり、これを根管と呼びます。この部分が炎症を起こしたり細菌に感染したりすると、根っこ周辺にも炎症が広がり、痛みや腫れを引き起こします。根管に炎症ができると、口の中だけでなく顔が腫れたり体が発熱することもあります。根管治療では根の内部の感染した神経や虫歯を完全に取り除き、消毒、殺菌の為のお薬を入れ、1週間から4週間ほどおいておきます。
内部の治り具合によりお薬交換を何回か繰り返すことになるので、治りが遅い場合5-6回、もしくは7-8回以上かかることがあり、「歯医者に何度も通っているけれど全然よくならない」と言われてしまう治療の多くはこの根管治療だと考えられます。
歯医者が嫌われてしまう治療の一つですが、ほとんどの方は快方へ向かいます。根の内部が完全にきれいになり状態が良くなれば、根の内部に薬剤を充填し、再び銀歯などにより修復することが可能です。
しかし根管治療は歯の治療の中でも特に再発率が高い病気と言われています。これは肉眼では内部の確認が難しく、根の内部の細菌が完全に除菌できたかどうか確認が難しいことや、治療途中で唾液による再感染を引き起こしたりすることがあるからです。当院では可能な限り再発を抑えるように治療を行っています。

当クリニックの根管治療

掃除指導
1.麻酔

神経に炎症がある歯の場合、まず麻酔をしていきます。

スケーリング(歯石除去)
2.虫歯・神経の除去

その次に原因となっている虫歯を除去し、歯の内部の神経を除去していきます。内部の感染した虫歯や神経を取り除きながら根の治療専用の器具を用いて、内部の形を整えていきます。

掃除指導
3.薬液による洗浄

消毒と薬を入れることを繰り返し、内部の除菌と消毒が終わったことを確認したあとに歯の内部に樹脂でできたお薬をしっかりと詰めていきます。

スケーリング(歯石除去)
4.歯の土台を入れる

そのうえで歯に土台と被せ物をしていくこととなります。すでに神経がない歯で病気の再発が認められる場合は、以前の治療で入っている人工物を全て除去したうえで、再度消毒と治療を行っていきます。再発を可能な限り減らすため、この治療はお口を開けたまま行っていきます。

根管治療の対象疾患

  • 急性歯髄炎
  • 慢性歯髄炎
  • 急性根尖性歯周炎
  • 慢性根尖性歯周炎など

治療にどれくらい時間がかかるの?

根の治療は細い歯の中の神経の道筋を探し出し、そこを綺麗に掃除し、さらに緊密に封鎖するという作業です。作業の長さや太さは数分の1ミリ単位の精度が求められます。また根の中に唾液や細菌が入り込まないように細心の注意が必要です。治療に要する全体の時間は大臼歯では延べ2時間から3時間ほどかかることもあります。
前歯で2~3回、大臼歯という奥歯では3~4回の治療回数が平均的にかかります。痛みが長引いている場合はそれ以上に回数がかかります。さらに根管治療をした歯は、歯が欠けないように被せる必要性があります。この回数が平均で3回程度になります。つまり、根の治療を始めた歯は被せる所までが治療の一区切りとすれば、平均で前歯で5~6回、奥歯で7~8回治療回数がかかることになります。予約間隔が一週間に一回とすれば、2ヶ月近くかかります。根の治療をする歯が複数本ある場合には、その本数分回数がかかります。歯科の治療が他の科に比べて回数が長くかかるのはこの消毒に時間がかかるためということが関係していることがあります。
保険診療では原則1度の治療で30分の予約をいただいております。痛みを感じる前に治療を適切に行えれば、この根の治療は必要ないことが多く、治療回数や期間を短くすることができます。

根管治療が必要な場合とその症状

虫歯が神経まで到達しているとき(症状)

  • ズキズキ痛い
  • 冷たいもの・温かいものがしみる
  • 噛むと痛い

根の先に病巣があるとき(症状)

  • 急性症状→ズキズキ痛い
  • 慢性症状→噛むと違和感がある、噛むと痛みがある、歯が浮いたような感覚がある
  • 歯茎に膿の出口(瘻孔)がある
  • 自覚症状なし

Relevance

北米式精密根管治療

治療概要

根管治療は再発率が高く、なかなか完治が難しいこともある病気です。その原因は根の形や本数に個人差があり、適切な治療や消毒が困難な歯があることです。また一般的にお口をあけているだけでは唾液や汚染物質が入ってしまうことで再感染を起こしやすく、治療から数年後に再発を起こしてくることが多い病気です。
当院では海外のように再発率が低い治療を行うために、北米式精密根管治療も取り扱っております。

これは再感染を起こさないように歯にラバーダム防湿という壁を作りながら、根の内部を歯科用顕微鏡で全て確認し、必要に応じてMTAセメントという根管充填材を用いて歯の内部を封鎖していく治療となります。また歯に穴が開いていたり、ヒビ割れがあるような歯で保険診療では治療が困難な歯でもMTAセメントを用いて治療を行うことができることもあります。ただしこれらの材料は日本の保険診療ではカバーされておらず使用することができないため、北米式精密根管治療は自由診療となります。

治療方法

ラバーダム防湿
1.ラバーダム防湿

歯の内部に唾液や汚染物質が入らないようにラバーダム防湿を行います。ラバーダム防湿を行うことで治療の成功率が上がるだけでなく、お口の中に薬液が広がったり味がすることを防げるため、治療時の不快感も軽減することができます。

歯の内部の清掃
2.歯の内部の清掃

そのうえで顕微鏡で内部を確認しながら、根管内専用の超音波器具やNi-Tiロータリーファイルという専用の切削器具を用いて歯の内部を清掃していきます。このとき肉眼では確認ができない根管の分岐やヒビ割れなども全て確認を行って適切に治療を行っていきます。

清掃した歯の内部を詰める
3.清掃した歯の内部を詰める

根の内部の清掃が終わったあとに、MTAセメントを用いて過不足なく根の内部を全て詰めて封鎖していきます。その上に土台と被せ物をかけて治療が終わります。

治療期間

歯の内部の状態により2~4回ほどかかります。北米式精密根管治療では一度の予約時間は1時間から2時間いただいて治療を進めていきますので、治療回数は通常の保険診療と比較して少なくなる傾向があります。

費用

北米式精密根管治療では歯の根の本数により治療費用が異なります。1本につき5万円~10万円程度の治療費がかかります。(土台・被せ物を除く)費用につきましては治療開始前に全てご説明致しますので、担当医にご確認いただけますようお願い致します。