MENU

ブログ

Blog

舌についてのお話


こんにちは。院長の林です。

1月からの緊急事態宣言が延長され、すでに1年以上にも渡る自粛生活は私たちの生活をかなり変えてしまいました。

しかし、やがて春になり雪が解けていくように、コロナウイルス感染症に人類が打ち勝ち、元の生活を取り戻せることを願ってやみませんし、必ずそうなると信じています。

 

追記(2021年9月7日)

新型コロナウイルス感染症と口の症状などについてのお問い合わせが多いため以下に再度まとめました。

よろしければご覧ください。

お口の症状と新型コロナウイルス感染症

 

 

 

 

さて、今回は舌を中心とした口腔内のお話をしていきたいと思います。

舌は体の入り口であり、体の不調が顕著に表れてきます。

口の病気というと虫歯や歯周病がクローズアップされがちですが、それ以外にも多くの病気が存在します。

 

たとえば舌や粘膜の病気として有名なのは『口内炎』です。

口内炎はお口の中が不潔な状態であったり、体調が悪くなることで現れる典型的な症状の一つです。

口内炎は当院でレーザーによる治療が可能です。

これはレーザーで表面を少し焼くような形にすることで、触れたときの痛みを軽減させることができます。また治癒を促進することが可能です。

もちろんお口をきれいにしていれば自然に治癒するものがほとんどですが、どうしてもお痛みがつらい場合はそのような治療を受けることもできます。

 

また舌に炎症が起きる『舌炎』と呼ばれるものも良くみられます。

『舌炎』は風邪やインフルエンザ、胃炎その他の内臓疾患によってもみられる症状です。

スペインの研究では新型コロナウイルス感染症においても25.7%に舌炎のような症状がみられたというニュースが先日出ていました。

 

https://news.yahoo.co.jp/articles/dcbe643a3b5bf5a37042e9b6694d047a17fa65ae

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1111/bjd.19564

 

これは新型コロナウイルス感染症の流行初期からも、味覚障害などの報告が多くありましたので、十分あり得る話だと思います。

このニュースのあとに少し、舌についてのお問い合わせをいただきました。

しかし、一般的に新型コロナウイルス感染症は関係なく、風邪や感染症の場合は舌に炎症が起きることは広く知られていましたので、舌の炎症や色が少しおかしいからといって、すぐに新型コロナウイルス感染症を疑う必要まではないと思います。

普通の風邪や、寝不足、ストレス、歯ぎしり食いしばり、喫煙習慣でも舌が荒れることは多々ありますし、入れ歯や被せ物が合っていない場合もそういった症状が出ることはあります。

舌の症状だけでなく、発熱や倦怠感・咳などの症状を総合的に確認したうえで医科を受診していただくのが良いのではないのでしょうか。

 

 

もちろん気になる場合は遠慮なくおっしゃっていただければお口の診察は行います。

むしろ『舌炎』よりは『舌がん』などの病気のほうが本来危険なものです。

最近では芸能人の方が舌がんの手術、治療が行われたことが良くニュースになった結果として認知度が上がってきています。

そのため以前と比べると口腔内のがんについて検診を受けたいと言っていただけることも増えました。

 

口腔がんは舌がんのほか歯肉がんなどの歯茎に出来る悪性腫瘍も存在します。

初期のころは口内炎や火傷などと区別がつきづらいことも多いため、なかなか気づけないことがあります。

ただ悪性腫瘍の場合、基本的に治ってきたり、小さくなることは少ないです。

通常の口内炎や歯茎の炎症であれば、体調を整え、口のなかを清潔に保つことで改善しますので、なにか起きたからといってすぐに検査が必要になるものではありません。

ただ2週間~1カ月にわたって治ってこない場合や、明らかに大きくなってくるような場合は診察を受けるべきだと思います。

もちろんそれより短い期間でも診察は可能ですから、お口のことでお悩みの方はご予約をいただければと思います。

 

悪性腫瘍の原因は様々ですが、『慢性的な刺激』により発生することが増えてきます。

たとえばお口の中が清潔でない、詰め物・被せ物や入れ歯が合っていないまま過ごしてしまっている、取れたまま放置していることなどにより、歯茎や舌に悪い刺激が加わり続けることで発生することがあるのです。

また喫煙は大きな原因の1つとなります。

こういったものに対する治療も適切に普段から行うことが大切ですので、痛みの有無で考えるのではなく、治療を受けるようにしていただきたいと思います。

 

口の中の病気はあまりメジャーではありませんでしたが、食事や会話などで必要な機能を大きく損なうこともある危険な病気も多くあります。

歯科ではそのような病気がないかも確認しつつ、お口の治療を行っていますので、年に1度は健康診断のようにお口の中の状態を診てもらうと良いと考えられます。

 

 

当院では予約制で治療を行っておりますので、もし検診や治療をご希望の方はご予約をいただけますようお願い申し上げます。

カテゴリー

最近の投稿

月別アーカイブ