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間違った歯磨きの知識


こんにちは。院長の林です。

今回は歯磨きについてお話をしたいと思っています。

 

ちなみに私は新型コロナウイルスのワクチンを接種しました。米国のファイザー社のものです。

1回目は腕の痛み(筋肉痛のようなもの)があるくらいでしたが、2回目は接種後12時間くらいで倦怠感と発熱、関節痛がでてきました。

いずれの症状も24~36時間で全て消えましたが、副反応はすこし辛かったです。

ただ有効率が高いワクチンなのでこれで感染リスクが減らせると思えば私はよかったと現時点では考えています。

もちろんワクチンを接種するかは個人の自由ですから打たない人の気持ちもわかります。

私も実は最初打つ気はありませんでしたので・・・

さて余談はこれくらいにして歯磨きの話です。

 

 

新型コロナウイルスはもちろんですが、病気にはなりたくないものです。

もちろんお口の病気にもなりたくはありません。

では口の病気にならないために何ができるのかというと歯磨きだと思います。

しかし歯磨きはちゃんと行わなければ病気になってしまいます。

今回は歯磨きについて日本人がよく間違って覚えてしまっていること2点をお伝えしたいと思います。

 

最初に歯磨きについて一般の方がよく間違って覚えていること2つについてお伝えします。

  • 歯についている汚れ(歯垢)は食べ物や飲み物からできている
  • 歯ブラシを用いて歯をきれいにすることができる

 

この2つです。それでは詳しく説明していきます。

 

 

まず1つ目の

  • 歯についている汚れ(歯垢)は食べ物や飲み物からできている

 

これが1番多くの皆さんが間違って考えていることです。

虫歯や歯周病にならないためには歯をしっかりと磨かなくてはいけない。

これは小さいころから良く皆さんご存知だと思います。

『歯をしっかりと磨いて綺麗にすることで虫歯や歯周病を抑えられる』ということは正しいことであり、続けていかなくてはならないことです。

 

ではなぜ歯を磨かなくてはいけないのか?ということですが、ほとんどの日本人が間違っていることがあります。

それは『食事をしたから歯を磨く』ということです。

 

小さいころから『食べたら歯磨き』と言われていませんでしたか?

実はそれは正しい考え方ではありません。

正確には『食べたら歯磨き』が間違っているというより、『食事をしなければ歯を磨かなくても良い』というのが大間違いだということです。

以前より虫歯や歯周病の原因は『もともと口腔内に生息している細菌による感染症』とお伝えしてきました。

つまり『食事を一切しなかったとしても、虫歯や歯周病の菌をそもそも口の中にいる』ということです。

 

もちろん食事が一切関与していないわけではありません。

食事に含まれる糖分や成分によって虫歯菌や歯周病菌の活動性は高まりますので、食事をしたら歯を磨くことに意味はあるのですが、食事をしなかったからといって歯磨きをしなくて済むということにはならないのです。

 

そもそも歯磨きで除去しなくてはならない汚れのことを『歯垢』と呼びますが、これは食べかすではなくて口腔内の細菌や、細菌が作る糊のようなものの集合体です。

ですから一切食事をしなくても、当たり前のよう付着しますし、それを適切に除去しなくては病気になってしまいます。

(昔の人が『歯の垢』と名付けたのは、食事をしなくても自然についてくるからで、歯から出ている垢のようなものだと思ったのでしょう。実際は細菌の塊です。)

 

ですから『歯についている汚れ(歯垢)は食べ物や飲み物からできている』というのは間違いであり、正しくは『生きている限り食事に関わらず歯を磨かなくてはならない』ということです。

これを怠ると虫歯や歯周病のみならず誤嚥性肺炎や感染性心内膜炎のリスクも高まりますので、ご自身の人生や健康のためにも歯を毎日しっかりと磨きましょう。

 

 

 

続いて2つめです。

『歯ブラシを用いて歯をきれいにすることができる』ということです。

なにが間違っているのかということですが、それは『歯ブラシだけできれいにすることは到底できない』ということです。

 

 

残念ながら歯ブラシで除去できるものは表面の汚れのみとなります。

歯と歯の間は歯ブラシが入るわけがないので糸ようじ(フロス)や歯間ブラシを使ってきれいにしなくてはなりません。

もちろんこれは毎日やらなくてはならないことです。

海外では『毎日の生活で面倒なことランキング』の1位がフロスと言われています。

ただそれでも海外の人々は毎日フロスをやっていますし、やっているからこそランキングに入ってきます。

なぜなら『フロスや歯間ブラシでなければ歯の間の汚れを落とすことはできない』ということを知っているからです。

 

日本人はほとんどやっていない、またはたまにやるという方がほとんどです。

誰もやらなくていいとも、やらなくて大丈夫とも言っていないのに面倒くさいのでやらないのです。

その結果、歯の間からどんどんと虫歯や歯周病になり、最終的に歯を失っているのが現実です。

 

ですので『歯ブラシとフロスや歯間ブラシはセットで毎日必ずやるもの』と覚えてもらえると良いと思います。

先ほど①でお話したように歯垢は食べかすではなく細菌の塊のようなものですから、目で見えるものでもありませんし歯と歯の間のみならずどこにでも侵入します。

侵入してない場所はないといっても過言ではないものです。

 

つまり糸ようじ(フロス)や歯間ブラシは必ず毎日やりましょうということになります。

やるタイミングは夜のみで結構です。

基本的に唾液による自浄性が失われる就寝時に病気は進行します。

ですから歯磨き自体も寝る前にしっかりやることがなにより大切です。

 

ちなみに私が面倒だと思わずにフロスや歯磨きをするためにやっていることがあります。

『お風呂で歯をきれいにする』ということです。

我々日本人は湯舟につかるという習慣があると思いますが、そこで歯を磨くようにしているのです。

体が温まるちょうど10分程度、歯ブラシと糸ようじをゆっくりするのにちょうどいい時間です。

毎日の汚れを落としすっきりするために体や頭を洗うわけですが、そこに歯の汚れを落とすことも加えていくわけです。

私は歯を磨かないとすっきりしないので、面倒だとも思わずゆっくりとお風呂で毎日歯をきれいにしています。

これを寝る前にやると考えると、あと布団にいくだけなのに、いったん洗面所に向かい歯を磨くのは面倒なことだろうなと思います。

 

磨くタイミングは人それぞれですが、どうしても面倒で続かない方は一度お試しいただけると良いかもしれません。

 

 

 

さて長くなりましたが、歯磨きの話でした。

面倒な歯のお手入れかもしれませんが、おいしく食事をとって健康に生きていくために歯は必要不可欠なものです。

できるだけ効率良く、歯を残していけるように歯磨きをしていけるお手伝いができたらと思います。

 

当院では定期的なお手入れの他に、普段のお手入れのための歯磨き指導も行っています。

これを機会に歯のお手入れにお越しいただけると良いと思います。

その場合はお電話にてご予約をいただけますようお願い申し上げます。

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